2021/12/25

今年は去年に比べ幾分暖かい。そういえば去年は寒い日が多く、昨年度に第一回目を迎えた大学入試共通テストの1日目は都心の電車が止まる程の大雪だった。センター試験は雪の日が多いという不謹慎なジンクスを共通テストも踏襲していく気合を感じられた。

社会人一年目もそろそろ終わりの12/25、会社でのサボり方を覚えた僕はいつもより早く帰路についた。オフィス街から少し歩いた駅前では3週間前から流行りのクリスマスソングが流れている。シャンシャンシャン,リンリンリン。いつの時代も鈴の音は変わってないのだから、クリスマスソングはすてきなホリディから何も変わってない。

僕はこの年末の雰囲気が好きだ。待ちゆく人々が期待、緊張、孤独の3Kのいずれかに悩まされて生きていると思えて、心のない人間なんていないんだと実感できるからだ。 しかし今年はスマホの画面に期待の目を向けている人が例年に比べ多い。

「ロナ6」

官民合同で10月末に発表されたgotoキャンペーンの後釜だ。 12/25の「東京、大阪、名古屋、仙台、北海道、博多」の6大都市コロナウイルス感染者数を予想し、専用アプリに入力する。 そして全都市正解者の間で2億円を山分けするのだ。 この政策は、よりコロナウイルスへの関心と緊張感を持って欲しい政府と、お金配りアカウントが多数存在するtwitter社がタッグを組むことで実現した。 発表された直後から世間では賛否両論様々な物議を醸し出しながらも、無事に今日実施されることとなった。

この2ヶ月はプログラミング学習教室では感染者数の回帰問題が大人気となり、バイナリオプションツールを販売していた人々は感染者予測ツールを販売し始めた。テレビでも感染者数の増減より詳細に発表するようになった。

カンセンシャ。来年からはクリスマスソングらしさが変わるかもしれない。

この記事はWORDIAN Advent Calendar 2020 - Adventarの23日目の記事です。